2009,04,21(Tue)
針尾瀬戸に架けられた放物線を描く赤い316メートルを包み込むように、
サクラは、キミが新入生の時も観光客の期待に応えてもちろん咲き誇っていた
キミは、佐世保に転勤になったあこがれの彼を慕って
このサクラをまとった大橋を何度も何度も往復したという。
満たされない思いには目隠しをして
やりきれない思いには蓋をして
キミは自分を騙し続けて12クールの季節を越えた。
キミが嬉しい時も、
悲しい時も、
時には葉桜、時には矢桜に姿を変えながら
ずっと暖かく見守り続けてきたサクラ…。
そんなサクラが、、
カノジョが4年生の春には姿を見せなかった。。
いや、正しく言えば、、
カノジョの心にだけは咲かなかった。。
形ではなく、本当の優しさと幸せを求めた彼女は、、
ときめきや夢、涙や悲しみを全部
使い古しの白いバッグに詰め込み
桜の花弁舞う遊歩道から、瀬戸の渦へ放り投げた。

針尾瀬戸に架けられた放物線を描く赤い316メートルは
今年もしっかりと観光客が見守る中、
例年通り、ソメイヨシノと八重桜の競演を見せた。
キミが選択した幸せを祝福するかのように…
そして…
キミの笑顔を待ち望んだ
ボクのために…
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